パンツ(スラックス等)の丈が長いまたは短い場合、裾(すそ)上げ・裾下げをするとスッキリと着こなせます。
しかしいざ、洋服直し屋さんに行くと「シングル」や「ダブル」という文字が。
自分のパンツはおそらくシングルだと思うけど・・・な方へむけて。
違いは裾端の巻き方、処理の仕方。
上の画像の赤い線がその巻き方です。
青い点線は表と裏を縫い止める糸の位置。
この画像で説明は事足りるのですが、お時間のある方向けにもう少し。
シングル
紳士用のビジネスパンツに多いタイプです。
端を一回裏側側に折り上げ、ミシンによるまつり縫いで留められています。
メンズスラックスの折り上げは長めになっており、10cm近くあることもしばしば。
この場合、ダブル(後述)に変更も可能です。
また、裏のかかと側に細長い当て布がついているものがあります。
これは靴ずれ布・泥よけ布等と呼ばれ、裾端を補強をし、プレス(アイロン)線をシャープにします。
裾上げをする場合、この靴ずれ布を移動する必要がありますが、みなみ野縫製室では移動を含めての料金です。
また、ほどき料金も込みです。
シングル 1,000円~(税込)
ダブル
ダブルはシングルのパンツを、もう一度表側に折り上げているような状態の巻き方です。
裏側からミシンでまつり縫いがされています。
折り上げ幅は3.0~4.0cmが主流。
上の画像のパンツは、裾の両サイドにスナップボタンがあります。
これにより折り上げた裾が固定されます。
また、スナップボタンではなく、ミシン縫いで押えられているものもあります。
ミシン縫いでの裾上げは1,200円になります。
スナップボタンの場合、スナップボタンを片足2組、両足で4組、合計凸凹を8個縫い付け直す必要がありますのでプラス300円となります。
ご自身でスナップ付けをなさる場合は、スナップボタンを外した状態でお渡しします。
その場合はプラス料金は発生しません。
また、丈は替えないで、ダブルの幅だけ細めにというお直しも可能です。
シングル(折り上げが長めのもの)をダブルに変更も可能です。
ダブル 1,200円~(税込)
三つ折り
ジーンズ、綿パンツ(チノパン)等、カジュアルなパンツはほとんど三つ折りです。
パンツの裾上げ全般にあてはまる事ですが、足首に向けて裾幅が細くなっていたり(テーパード等)、太くなっていたり(ベルボトム等)してサイド側も調整する必要ある場合は追加料金がかかります。
ご希望の方へは洋服直しで使用するステッチ糸(表側にみえるミシン糸)を事前に確認可能です。
お申し出がない場合はこちらで近似色をご用意致します。
多種多様なメーカーから糸が販売されておりますので、全くの同色ではないことをご了承下さい。
また、「金茶系のステッチ糸 → 生地と同系色の紺色に」等も可能です。
三つ折りはカジュアル系のイメージがあります。
アイテムによっては、ステッチ糸を表に出したくないものもあるかと思います。
「三つ折り(ステッチ) → シングル(まつり縫い)」
への変更も可能です。
この場合、生地によっては針跡が残る可能性もあります。
三つ折り 900円~(税込)
カットソー
カットソー = 編み地をミシン縫いした伸縮性のあるアイテムです。
トレーナー、スエット、Tシャツ等もそれにあたります。
カットソーのパンツは裏側で一折され、ニット用のミシンでダブルステッチがほどこされているものが多いです。
シングルと同じようにまつり縫い状態のものや1本線のステッチ、トリプルステッチ等もあります。
みなみ野縫製室ではダブルステッチ場合、上下ステッチの間隔は6mmもしくは3mmとなります。
また、裾にリブ生地がついているスエットパンツも丈上げ可能です。
カットソー 1,500円~(税込)
学生ズボン
ついでにもう1つ。中高生の学生ズボン。
チェック柄で少々見づらいですが。
学生ズボンの場合、成長を見越してどんどん伸ばせるように、三つ折り状態のまま、まつり縫いされていたりします。
このお直し(丈下げ)は成長具合により、三つ折り、もしくはシングルに致します。
成長により折り上げ分量がギリギリな場合や、裾の擦り切れ補修も対応可能ですので、ご相談下さい。
学生ズボン 1,000円~ (靴ずれ布移動込)
※パンツの裾上げ価格は男女共通です。
税込み価格です。ご注文・お問い合わせは 090-8646-3730 まで